二宮整体アカデミー講師 池田泰則先生

 

池田泰則先生の「季の整体コラム」全十一回

 

 第一回目 「花粉症について 」

 

 

世の中には花粉症やアレルギーで困っている方が沢山おられます。その対策として一般的には抗アレルギーの薬などを投与しますが、整体では、そういったアレルギーにならないような身体作りを目指しております。しかしながら出た症状は改善されなければいけないので、少しでも軽くする方法を紹介致します。首には七つの骨があるのですが、そのうちの二番目の骨が目のかゆみに関連しています。三番目の骨というのは鼻のアレルギーに関連がある場所です。そこで整体では、その二番目と三番目の所に指を当てて、その部分に気を集中させます。そうすると過敏な状態が早く改善されます。それと鼻のアレルギーの所ですが、鼻の中心を上がった髪の生え際に、少しへこんだ場所があります、そこにも指を当てて気を集中させます。集中と言っても 抑えるのではなく、ただただ手を当てるだけです。手を当てて気を集中させる事を輸気と言います。このような症状が出る方は、いわゆる、冷えのぼせの状態になっています。そこで冷えをとる為には次のような方法があります。

 

 

『足湯』

 

バケツに43度から45度位のお湯を満たし、くるぶしから下をつけます。 湯が冷めたら注し湯をして6分たったら、足を拭きます。 一方が赤くなり、もう一方が赤くなりきっていない時は、赤くなりきっていない方の足を、さらに2~3分、温めます。良く拭いて靴下(出来れば絹の靴下)をはいて休まれると効果的です。これは風邪の時にも有効です。喉、鼻の風邪の時は、くるぶしから下。お腹をくだした時は、ひざ下まで。咳がひどい時は、ひざ上までつける。時間は6分程です。花粉症とかアレルギーはかなり改善されます。一度試してみてください。

 

但し、身体が冷えない用に、服を着ておこなうなどの対策をとって下さい。

 

しかし花粉症の最大の原因は、飲みすぎ、食べ過ぎの栄養過剰です。くれぐれも ご注意ください。

 


 

第二回目 「肌荒れと整体」

 

 

21世紀病といわれるものに「うつ病」「パニック障害」「花粉症」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー体質」などがありますが、整体では自律神経のアンバランスと考えられます。特に交感神経が過剰に働きすぎて副交感神経が優位に立てない状態です。左半身が交感神経と関連し右半身が副交感神経と関連します。

 

例えば、肌のトラブルについてですが、整体的に言いますと、それは身体の排泄異常とみます。どこで診るかと言いますと左の骨盤が開きすぎた状態なので、足が外側に倒れます。そうなると左足の親指に力が入りにくくなります。左足の親指に力が入りにくくなると排泄がスムーズにいかなくなります。したがって整体では左足の親指の裏に力が入るように左の骨盤を締める操作をします。その方法として左足の薬指を引き延ばしたり、左足の太腿の外側を叩いたりして内側に力が入りやすいように締めていきます。上半身の整体は左手の薬指と小指の間をつまんで刺激し、薬指を引き延ばします。簡単な方法ですが、これだけで肌荒れは、ある程度改善されます。

 

あとは水分をよくとるという事と栄養過剰、足の冷え等を解消する事です。その方法は前号に記載されていますので、ご参照下さい。

 


第三回目 「梅雨どきの過ごし方」

 

 

梅雨の時期は、寝ると首に汗をかき、明け方になって冷えるから、その汗を引っ込め易いのです。首の汗を引っ込めると体に故障が起こりやすくなります。例えば、咳がなかなか止まらないとか、手や足が痺れるとか、食欲の異常(食べ過ぎ・減退)とか、又、下痢が続くとか、風邪がなかなか抜けないというのも、首の迷走神経と関連のある胃袋の働きに変化が起こるからです。又、湿度が高くなるとじんましん、皮膚病、喘息など呼吸器系の変動を起こす人が増え始めます。ですから、この時期に呼吸器が十分に働けるように体を調整しておくことは非常に重要になります。

 

◎梅雨時は夏に向けて体の健康を高める為の「汗かきの準備期間です」

 

◎水分をよく取ること

 

◎大股で踵歩きを20歩位すると良いです。

 

 アキレス腱を伸ばすストレッチなども有効です (汗の代謝が良くなります)

 

 出た汗は良くふき取り、冷風で乾かさない事を、覚えておいて下さい。

 

 


  第四回目  「7月~8月の過ごし方」 

 

 

夏は呼吸器が活発に働く季節です。

 

呼吸器の要である腰椎5番は足と関係が深く、「調子のいい夏」というのは「移動の欲求」「行動の欲求」が湧いてきます。夏の身体を全うする為には外に出て活発に行動しましょう。日焼けには仙椎2番をトントン叩くとヒリヒリがおさまります。虫刺されには化膿活点(肩の三角筋が肘に向かって細くなった下の処)を輸気すればおさまります。

 

一方でクーラーによる「冷え」の影響が出るのもこの季節の特徴です。紫外線対策とともに冷え対策で長袖を用意しましょう。どんどん汗をかいて細目にふき取ること。首の汗を冷やすと頭痛の原因になります。

 

また肘の冷えは気分を内向的にさせたり、喉が痛くなったりします。夏も終わりに近い8月にもなると、クーラーの風を背中に浴びながら半袖でビールをグイグイ‥‥ こういう条件で肘が冷え腰が痛くなる事があります。

 

肘湯(肘だけの部分浴) が効果的。

 

首に日本手ぬぐいを巻いて寝ると寝汗を吸ってくれます。子供は背中にタオルを当て、取替えると良い。

 

暑いからと窓を開けっ放しで寝ると明け方が冷えるのでご注意下さい。

 

冷えたら足の第三指四指を輸気してから足湯を。

 

汗をかく気持ちよさを楽しんで良い夏をお過ごし下さい。

 


 第5回目 「秋口の衛生 」

 

 

 

<汗の冷え>

 

 九月に入ってからの、汗の冷えによる影響は彼岸頃まで続きます。特に汗をかいて、そのままクーラーに当たる人に一番影響が強く見られます。九月に入ると、心臓の働きが弱って頭へ行く血圧も弱くなり、血流が弱くなり、立ちくらみ・めまい・など貧血を起こしやすくなります。汗を冷やした影響とみて、汗を誘導するとみんな一様によくなってきます。ともかく秋口は汗をかき易く、冷え易い時期なので、その害は夏・冬よりひどいのです。

 

 

<寝冷え>

 

また寝冷えをして体をこわす人が多くなってきます。

 

秋口は湿度がまだ残り、しかも夜暑く、朝方は冷える。

 

朝五時前に起きる人には影響が少ないが、六時以後に起きる人で、寝相の悪い人は寝冷えをする。だるい、眠いから始まって、風邪になる人、神経痛を起こす人、喘息を起こす人、リウマチになる人、心臓や腎臓を壊す人もある。

 

しかしこれは、起床直後、足湯をするだけで防げます。

 

 

 

<下痢>

 

秋の彼岸頃に下痢をするのは、汗を急速に引っ込めた場合、つまり汗の内向によることが多いのです。汗ばむような温度に秋の風が、背中で重なった場合には下痢になります。しかし下痢をしてしまうと、あとはすっきりよくなる。きっと内向した汗が小便になって出てしまうか、大便と一緒に出てしまうことで弛むのでしょう。

 

このような秋口の症状を緩和する方法があります。

 

二人一組で座位になって行います。

 

肩甲骨と肩甲骨の間の背骨に右手の平をあて、左手を相手の左肩口にあて、右手の平に集中して輸気(ゆき)をします。

 

次に両手の平を逆ハの字に広げて、左右の肩甲骨の下に輸気をします。これで秋口の症状がかなり解消されます。お試し下さい。

 


第6回目 「秋の衛生」

 

 

 <水を飲むこと>

 

秋は快い(こころよい)。天は高く、気は澄んで生きているにはまことに快い。洗濯物もよく乾けば、ご飯も美味しい。働いても余り疲れない。暑からず寒からず、何もしないでいても、何か考えていても、働いていても至極気持ちが良い。

 

然し、この快いのは空気が乾いてくることがその第一の理由であることを忘れてはなりません。

 

洗濯物の良く乾く現実を見ながら、自分の体も乾いてくることを忘れて、水の補給を怠っていると風邪を引きます。

 

秋に疲れ易くなったり、体の方々が硬張ったり痛んだりしたら、先ず水の不足と考えるべきでしょう。

 

一旦風邪を引いてしまうと、それからでは水をいくら飲んでも体が受け付けません。水なしで暮らす方法を体がとろうとしているからです。だから飲むと直ぐ尿が増えてしまう。それ故、口に水を含んで、これから水を飲むぞと体に暗示し、而してチビチビ盃で飲む如く飲みます。そして体に水の沁みこむのを感じてから、ガブガブ飲む。

 

こうして水を飲めば、秋の風邪の大部分は片付いてしまう。

 

しかし平素、水を飲むことを忘れないことが第一です。殊に涼しくなり、寒くなると水を飲む事が億劫になるから、注意する必要があります。

 

 <首の冷えによる異常>

 

秋になって気温が下がり出すと、首の冷えによる体の異常が多くなってきます。

 

惚けるとか、頭に血が行かない傾向の異常は、左の胸鎖乳頭筋()を3分~5分、熱い蒸しタオルで温めることが良いでしょう。

 

逆にのぼせるとか、頭の血が下がりにくい傾向による異常は、右の胸鎖乳頭筋を温めると良いでしょう。

 

※胸鎖乳頭筋とは後頭部から鎖骨につながっている太い筋肉

 


第7回目  「ダイエットの季節 」

 

 

十月に入りますと骨盤が締まり出します。

 

この時期に、次に紹介しますダイエット体操をしますと自然に無理なく痩せていきます。

 

この時期は天高く馬肥ゆる秋と申しまして非常に空気が乾燥した状態ですので、水分が不足しますと、この体操の効果がありません。うどん・ラーメン・鍋ものなど汁物を食べる事をお勧めいたします。

 

写真1は、あおむけに寝て親指を重ねた状態です。写真2・3は、息を吐きながら、踵を外に広げながら3センチ位上げます。息を吐き切ったら、写真4のように踵からストンと下した状態に、そして2・3秒後に足を少し開いてリラックスします。20秒位、呼吸を整えますとそれで終わりです。以上ですが、練習は決してなさらないように、一日一回限りを、お守りください。

 

また、食事の前後30分以上はあけてください。

かなりの効果が期待できますので、是非一度お試し下さい。 

 

①         ②       ③        ④


第8回目 「秋から冬へ 」

 

 

今の季節は、冬の準備期間です。

しっかりと水分補給をして身体を乾燥させないようにしましょう。

特に11月12月は、温かい飲み物(鍋物・うどん・ラーメン・スープ) などを食事で摂るようにしましょう。

 

日中の気温が15度以下になりますと、頭重・肩こり・腰痛など、風邪かなと感じるような症状になります。

これは身体が乾いている証拠です。それらの症状を改善する簡単な整体法をお教え致します。

 

 

1.右手首と左手首の太さを比べてください。太い方が異常です。

 

   その調整法は、例えば右手が太ければ、左手で右手首を掴んで振ります。

  次に右手首をしっかり握り右手の指をグーパーグーパーと開閉します。

  次に左手で右手の5本の指をそれぞれ引きのばします。これで手首が締まります。

 

2.両足首の太さを比べて、太い方の足を、プールに入る前の準備運動で足首を振るように動かします。

  次に、片方の手で太い方の足首を握り、5本の指をもう片方の手で引きのばしていきます。

  水分をしっかり摂る事と合わせて実践されると、身体の動きが大変楽になります。


第9回目 「寒い時期の入浴法 」

 

 

今の季節は身体が非常に乾燥してきます。そして足が冷えやすくなります。

それは、体の中の水分が不足して、血流が悪くなるからです。

 

その状態を、解消するお勧めの入浴法を、ご紹介します。

 

まず肩までしっかりかります。

 

温まったら一度湯から上がって水分をよく拭き取ります。

 

そして、もう一度、膝位までつかります。

 

その時の湯の温度は、肩まで入った温度より2度ほど上げて下さい。

足が赤くなれば、よく拭いて、靴下を履いてお休みください。

 

足を浸けている間、上半身が冷えないように何かを羽織って下さい。

 

 

<身体の水分補給>

 

熱いお湯をポットにいれて、喉を湿らすように、チビリチビリ飲んでください。

この飲み方が今の時期に有効です。一日1リットル位を目安にお続けください。

 

 

<肩こり体操>

 

両肩を真上に上げ、肩甲骨を寄せるようにしてから、ストーンと下ろします。

 

次に、肩を上げ肩甲骨を広げるように両肩を前に出してから、ストーンと下ろします。

 

次に肩を真上に上げて、そのままストーンと下ろします。

 

これを、眼が疲れたり、首・肩がこった時に、なさってください。

 


第10回目 「寒の水を飲みましょう」

 

 

一年中、水を補給するという事は大事なのですけれども、

 

冷たい水を飲む時期というのは、一年で、1月2月限定です。

 

11月12月は、温かい水分が身体に非常に吸収しやすくなっていたのですが、

1月2月の『寒の時期』は、冷たい水を飲むのが、一年の身体作りの為に必要な事です。

 

温度は5度以下の水で、チビリチビリ飲む飲み方が良いと思います。

 

一日コップ3杯位を目安にして下さい。

 

風邪の予防にもなりますし、アトピーとか喘息とか、身体が乾燥しやすい状態を改善いたします

 

是非1月2月は寒の水を飲みましょう。

 

 

『 風邪の予防についての整体法 』をご紹介します。

 

風邪の引き始めというのは、身体が非常に弛んでいる状態です。

 

左の後頭部が下がって、左の肩が下がって右の骨盤が下がっている。

こういう状態になっていると風邪の状態と言います。

 

調整法は、左手の小指の付け根の内側にジッと輸気をしていますと、米粒の先のような硬結が出て来ます。

 

そこに出てきたら五分位、輸気をしてください

 

次に化膿調整点と言いまして、風邪をこじらせない急所でありますが、腕の肩から肘の真ん中の筋肉の隙間に、

少し凹んでいる所があります。そこに輸気をします。

 

次に、左の後頭骨を上げます。

 

次に、右足の小指の付け根を引っ張りながら、アキレス腱に輸気をします。

これで風邪の経過はかなり改善されるはずです。

 

それと共に、風邪かなと思ったら足湯をしてください。

 

足湯は、くるぶしが隠れる位までで、45度位のお湯で6分間です 。

 

赤くなったら靴下を履いておやすみ下さい

 

これから寒くなり乾燥する季節ですので、是非お試しください。